Study 1
巨核球造血微小環境の解明
生体の止血を司り、個体の発生から恒常性維持まで幅広い機能を持つ血小板
その血小板は骨髄で造血幹細胞から分化した「巨核球」から生み出されます
近年、巨核球の分化(巨核球造血)は近接する他の細胞やタンパク質といった「骨髄環境」に多大な影響を受けることがわかってきました
私達はこの巨核球造血を制御する骨髄環境を明らかにし、疾患の解明や再生医療への発展に挑みます
Contents
Introduction
骨髄微小環境とPDPN陽性細網細胞の発見
Project 1
PDPN陽性細網細胞の分化系譜の解明
Project 2
骨髄造血環境の再現による造血疾患の病態解明および
再生医療へ貢献
Introduction
骨髄造血微小環境とは
巨核球造血を制御する新しい骨髄間質細胞 「PDPN陽性細網細胞」の発見
Project 1 PDPN陽性細網細胞の分化系譜の解明
本プロジェクトの目的
本プロジェクトの核心をなす学術的な問い
本プロジェクトの戦略
本プロジェクトの発展性 - 個体発生に伴う骨髄環境構築の時空間的理解 -
Project 2 骨髄造血環境の再現による造血疾患の病態解明や再生医療へ貢献
■ 骨髄微小環境を応用した高効率血小板培養系の構築
私達はiPS細胞由来血小板製剤の臨床応用を実現するために、血小板・巨核球培養効率を向上する戦略として「骨髄微小環境を応用する新しい培養システムの開発」を目指しています。
これまでの血小板・巨核球培養に関する基礎研究は、巨核球の分化成熟を制御する転写因子を対象にした細胞自律的なアプローチがメインでしたが、培養効率の改善は達成できていません。
つまり、血小板産生効率の改善を達成するためには巨核球の細胞自律的な増殖能力の向上だけでは限界があり、骨髄内の巨核球造血微小環境を模した、細胞間クロストークを念頭に置いた培養環境を整えることが重要だと考えています。
■ 骨髄オルガノイド作製への挑戦